TOEIC&プログラミング独学と書評

TOEICとプログラミング言語を独学しています。実際に読んだおすすめの本の書評なども。

「うつは体から治せる!」感想・内容まとめました。

うつは体から治せる!

 
うつについての本だと、最近「うつ抜け」という本を読みましたが、この「うつは体から治せる!」という本もかなり面白い内容の本だと感じました。うつの本ではありますが、自律神経の話がある程度の重要度を占めているので、疲れリセット系の本や睡眠本との知識とも繋がります。読書していくと既存の知識と新規の知識が関連し合い点から線、線から面になっていく感じがします。嬉しいですね。

著者は整体師でありうつ経験者

 
著者は医者やカウンセラーではありません。なんと整体の先生。そして20年近く前にうつ病を発症し、しかしそこから自力で元気な状態に戻られた経験を持っています。
 
「うつ抜け」もそうでしたが、実際の経験者が語る「どうやって症状と向き合ったか」「快方に向かったか」というのは、実体験であるため非常に説得力があります。
 

薬、それから性格改善。。

 
著者自身は病院に行き、薬をもらい、また自分のイライラしてしまう性格がいけないのかもと怒らないようにすごしたりもします。しかし症状は改善するどころか悪くなる一方。そしてある出来事を境に「うつから抜け出す」ポイントを見つけます。
 

賃貸の壁に穴を開ける

 
そのきっかけがなんと「壁に穴を開けた」ということ。別に開けたくて開けたわけではなく、日常で感情がコントロールできなくなりそれが限界に達したところで、感情が爆発。自宅の壁を思いっきり殴ってしまい、賃貸にもかかわらず壁に穴を開けてしまった、という話。しかもこれが一度ではなく、、というなんとも面白い(もちろん当人からすると笑い事ではないですが)。
 
しかしその行為が著者に「何かスッと気持ちが楽になる」感覚をもたらします。それから症状が快方へと向かって行ったそうです。
 

うつの原因は性格??

 
著者は自身のそういった経験から、「うつの原因で勘違いされていること」を3つ挙げます。
 
それはうつの原因が
  1. 精神的ストレス
  2. 心に問題がある
  3. 性格に問題がある
とするもの。著者はそうではないといいます。普通だと「どれもがうつに関わっていそうなこと」であり、だからこそ「カウンセリング」や「心理学」がうつに役立ちそうなのですが、、
 

うつの原因は?

 
著者は以上の3つに変わり、うつの原因を以下の3つとしています。
 
  1. 筋肉の緊張
  2. 頭蓋骨の歪み
  3. 骨盤や背骨の歪み
 
どれも整体師さんらしい発想です。しかし「体の歪みが関係あるの?うつじゃない人でも猫背の人とかいっぱいいるよ??」と言いたくなります。
 

うつの根本原因

 
真偽の判断はさておき、ではなぜ以上のの3つの体の変化が起こるのでしょうか。
 
それは「感情を我慢するから」。怒ることやイライラすることを我慢するとその瞬間体の筋肉に緊張が走ります。身構えてしまっている状態ですね。それが慢性的に続き、我慢我慢で強張った体が、筋肉の緊張から頭蓋骨の歪み、骨盤・背骨の歪みへとつながっていくのだそうです。そしてそれらが深刻になればなるほど、うつになりやすく・重症化しやすくなるということですね。
 

心の病気?体の病気?

 
うつと言うと「心の病気」というイメージがあり「なんで体の歪みが関係あるんだ」と思ってしまいがちですが、体調が崩れると誰でも気持ちが塞ぎこみます。つまり「心と体は繋がっている」。「心の病気だから心の状態を治せば、、」と思いがちですが、体からのやアプローチ・改善法もあるよ、実は体の状態が悪ければ気持ちを立て直そうとしても難しいよ、というのがこの本で著者が言わんとしていることのようです。
 

筋が通っている

 
一見今までとはまるで違う改善法のようですが、読んでいくと説明の筋が通っており、「なるほど」と思わされます。このあたりの説得力については僕からの説明だけだと伝わりにくいところもあるかと思いますので、気になれば書店などで目を通してみることをお勧めします。
 

実際の改善法は??

 
実際の改善法ですが、序盤から中盤からは「うつと言うのがどういう状態のことなのか」「どういった段階で進行し、その時体にはどんな変化が起きているのか」など理論的な話が続きます。実際に経験のある人だと「そうか、自分はこういった状態だったのか、、」と自分の症状の原因や実態を知ることができるので、この部分だけでも大いに役立つと思います。
 
実際の改善法は後半部分。紹介されていたのは顔の筋肉(頬筋・咀嚼筋)や喉の筋肉を緩めるストレッチ、自律神経のバランスを整える呼吸法、溜め込んでいた感情を声と行動で吐き出す感情解放、全身の筋肉を意識的に緩める脱力など、主に「体をリラックスさせる」という方法が勧められています。どれも指示が具体的で読めばすぐにできるようなものでした。(いくつかはもう一人誰かパートナーを必要とするものもありましたが。)
 

正しく認識することの重要性

 
実際の改善法を読んで、確かにこれも重要だとは思いましたが、この本の一番のポイントはやはり「うつ=心の病気」という思い込みを外すことにあると思います。心の病気、というのはもちろん間違いではないと思いますが、心や性格ばかりに拘っていてはむしろ病状を悪化させる場合も。だからこそ、体や自律神経の方に向けて、そちらにアプローチする、というのが別の角度からの改善法ということで効果を発揮してくれる可能性があります。
 
全体的に専門的というか論理的というか、ちょっと読んでいて混乱しそうなところもありましたが、「性格を直そうと思ったけど、、」「心がいけないんだけど中々変えられない」など思っている人にとっては、序盤の「うつと体の関係性」に関する話だけでも大いに解決の糸口が見つかるのではと思います。うつ抜けとはちょっと違うアプローチ(根本では似ているところもある気がしますが)かとは思いましたが、こちらもお勧めの本になりました。