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書評、読書感想。主に自己啓発・健康本など。

健康本・ライフハック本の「まとめサイト」化問題

「オプティミストはなぜ成功するか」という本を読んでいます。それを読んでいる時に「ああ、最近読んだ健康本・ライフハック本って。。。」と思うことがあったので書き記していこうと思います。

 

学問は「もう一歩先」

学問について、僕は大学教授や研究者ではないのであまり偉そうなことは語れません。あくまで僕が個人的に思ったこととして。

 

学問や研究にはどんな分野でもそうですが「先人たちの残したもの」が基礎としてあると思います。数学ならこれまでに導き出された公式とか。そもそも数字や足し算・引き算だったりもすべて「先人たちの知恵」ですよね。これまでの研究結果や思考の産物と言えるのではないでしょうか。

 

さて今回読んだ「オプティミストはなぜ成功するか」という本です。僕はAmazonのkindleアンリミテッド(電子書籍の月額読み放題サービス)で読みました。

 

kindleアンリミテッドは玉石混交

玉石混交と言ってしまうと、少し著者の方に失礼かもしれません。ただ、今までの「本」という概念よりもよりカジュアルになったというか、なんというか、「普通の人」でも全然著者になれてしまうんだなぁということを感じました。出版のハードルがおそろしく低くなっているんですね。とはいううもののAmazonのkindle出版についてこれまたあまり知識がないのですが、読む側としては「この本が私にとって初めての本」であるとか、明らかに専門家ではない「単なる一個人」が自分の体験のみを元に語っているような実用書が散見されるわけです。こうなってくると、個人が運営するブログと、その内容はほとんど変わらない。なんなら「ブログを元に加筆修正しました」というものも結構あったりするんです。読み放題で無料で読めるならでは、その質は専門家が書いたものからごく一般的な人が書いたものまで様々です。もちろん一般の人が書いたからと言って参考にならないなんてことはありませんが。今までは出版して売り上げを記録できるある程度の知識・経験・権威などを持った人が出版する(自費出版は除く)というイメージだった本が、ちょっとしたマニアや知識オタクも簡単に「本」として(電子書籍ではありますが)形にできるようになった、という話ですね。

 

さてさて。今読んでいる「オプティミストはなぜ成功するか」。読んでいて驚きました。

 

世界的権威が書いた本

表紙の感じからあまり期待せずに読み始めたのですが、しばらく読むと著者がその専門分野において世界的権威であり第一人者であるということが分かりました。名前はマーティン・セリグマン。名前を見ただけでは僕は分かりませんでしたが調べてみたらちゃんとした学者の方とわかり驚きました。

 

自身の研究を元に

そして読んでいるうちに思いました。最近の心理学系の本、精神系の本。ほとんどが「他の研究者の方の引用だ」ということに。

基本的には著者は「○○心理学者」的な肩書を持っている場合が多く、知見もあり臨床経験などもある方が多いのは多いのですが、「○○の実験から○○ということが分かったのです」的な話が非常に多い。専門的な学術論文の内容を一般の人に向け分かりやすくしている、という点で非常に価値のあるものだとは思います。さすがに「ポジティブになりたい!」と思っても「まずはオクスフォードの論文にあたるか。。。」とはならないですからね。。。

 

内容がかぶりすぎる

ただ!すごく気になっているのが「あ、これ別の本でも読んだことあるわ」。というのが非常に増えてきたんです。(特に睡眠系の本)それもそのはずみんな「同じ研究」を元にその情報を書いているから。しっかりとした裏付けのある信憑の高い実験、そしてその内容が今までの情報とは違う「話題性」があったり、まだ新しい研究であったりするとこぞって本に書かれるわけです。もうそうすると内容がかぶるかぶる!かなしいかな、「え、この著者の本読んだことあったっけ?」というようなことが平気で起こってきたりします。

 

学問は基礎があり。。。

学問には基礎があり、それまでの研究成果があり。。。ということはもちろん素人なりにわかっているつもりです。でもある一つの研究結果がいろんな本で書いてあったり、本によっては「心理学系の研究結果まとめました」的な、もうほとんど著者はセレクター(選ぶ人)みたいになっていて(それはそれでいいんですけど)、専門家が何かを書いた、自身の研究を元にしたみたいな匂いはほとんど残っていません。自己啓発・ライクハック・健康本等々…同じような内容の本がこぞって出版される。しかも著者は「ある研究」を引用しその結果を書き「こんな新事実が発見されているんです!」といったことを書く。どの本を読んでも半分以上でその内容がかぶってくる。。。ちょっと寂しい気がします。

引用が悪いわけじゃない

引用が悪いわけではないと思います。もちろん。専門的な内容をかみ砕いて紹介してもらえるのはありがたいことです。ただ、今回読んだ「オプティミストはなぜ成功するか」を読むと、タイトルだけ見ると巷に転がっている自己啓発本みたいな感じしかしなかったんですが、「著者の研究内容と知見」がふんだんに盛り込まれているんですよ!もうこの圧倒的なオリジナリティー、そして説得力。目を開かれる思いがしました。

独自性のある本が読みたい。新しい知識・考え方に触れたい。

ライフハック本・健康本が「手を変え品を変え」的な方向に流れるのはさみしいです。もちろん売れるためにはキャッチ―だったり違う見せ方だったりは重要だとは思うのですが。やっぱり「ズドン!」とくるような「そうだったの!?」と思う知識とか考え方に出会いたいですよね。それによって自分の人生とかもガシガシ変えていきたい。健康でいたいし、目標は達成したいし、幸せでありたい、お金も欲しい!(笑)

 

自分の目的を叶えられる、そんな「方法」が書かれている健康本、ライフハック本、ハウツー本。僕は大好きですが、まとめサイト的なものよりも独自性のあるものにもっと触れていきたいなと思いました。

 

(全体的に内容も文章もかなりごちゃっとした感じになっちゃいました。一素人のたわごとですので、気に障ったりした方すみません。もう少し知見、自分の考えをきちんとまとめて文章にする能力がほしいとおもいました。)