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【書評】「ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法」

実際に読んで見たので感想を。

 

 

 

科学的、というよりは

 

科学的という言葉が使われており、実験結果などをもとに内容が進むのかと思っていた。

 

特に最近は睡眠に関する本を読むことが多く、そのような本では「〜〜大学の実験によると」みたいな研究の引用が多数見られるからだ。

 

しかしこの本では違った。

 

実体験から学んだこと

 

基本的には多くの登場人物の「体験」を元にその理屈が語られる。

 

科学的、というよりは「体験から分析されたこと」だと思った。

 

もちろんその分析の際には科学的な知識を元にして分析されているのかもしれないが、そのあたりについてはあまり詳しくは書かれていない印象を受けた。

 

登場する人物の特徴

 

登場する人物は著者本人から、軍人、CEO、在宅ワークを始めたばかりの女性など様々だ。

 

しかしどの仕事も「実にアメリカらしい」内容だと感じた。

 

もちろん日本と全く異なるというわけではないが、

 

・挙げられている名前も卒業大学もカタカナ

・「軍人」「CEO」など独特な職

 

などが多く、「身近な職」「身近な人物」として感じにくいものだった。

 

紹介されている理屈

 

しかし紹介されている理屈・考え方は非常に参考になった。

 

人が何か新しいことに挑戦しようとする、自分を変えなければと思ったとき、「どのようにして」それを回避しようとするか。

 

それが一つ一つ分析され挙げられているのだが、どれも「身に覚えのある」内容で驚いた。

 

「今これをやる必要はない」「もっとやるべきことがある」または「倫理的に間違ったことなんじゃないか」など。

 

心理的にどのような葛藤が起こっているかというパターンわけを見るだけでも「なんとなくやりたくない」という気持ちの正体がわかり、対処するべき課題がはっきりする。

 

この部分は「引っ込み思案から抜け出す」という目標の、大きな一歩となりそうだ。

 

実際の対処法

 

そして「どのような葛藤・心理的抵抗が生まれるか」という話の後は、その「具体的な対処法」。

 

見たことがあると感じる対処法もあった。

 

しかし、「無理に飛び出そうとする」「自分を押さえつけてとにかくやる」という強引な方法をとっていない。この点は非常に好印象。

 

「新しいチャレンジを自分流にカスタマイズする」「一度引いて俯瞰する」「一人で乗り越えようとしない」など、「冷静に・客観的にコンフォートゾーンから少しずつでる」という方法がメイン。

 

このやり方に対し、それぞれ実際の登場人物がどのように各々の課題を解決したか。その体験談が語られる。

 

たしかに個々の職や人物としては一般の日本人の会社員からするとややかけ離れているが、その過程は「引っ込み思案ながらに新しいことにチャレンジする」ロールプレイとしては十分に参考になる。

 

特に印象に残った点

 

特に印象になったのは「新しいことにチャレンジする」ということを技術だと考えること。

 

つまり「最初はうまくいかなくて当然」「次第に上達するものだ」ということだ。

 

この点は本書を見ながら取り組むにあたり、非常に納得のいく内容だった。

 

「とりあえず飛び込んでみる」という方法も全くなしではないが、うまくいかなくなり中途半端な結果になる場合もある。

 

そうならないようにするにはやはり一つ一つ確認しながら進んでいく「できるところから始め自信をつける」という手段の方が、「ひっこみ思案」にとってより現実的な乗り越え方に感じた。

 

科学的か?ということに関してはそれほど強調することではないように感じたが(そこまで裏付けに記述が割かれていないため)、役に立つ本だとは感じた。