どんぐり宣言!!

本の書評などなどなど。。。

「僕はロボットごしの君に恋をする。」詳しいあらすじと読後の感想。

(こちらの記事の続きです。まだ読んでない方はこちらからどうぞ)

 

kennkoudokusyo.hatenablog.com

 

 

 

めちゃくちゃきれいなアニメPV。すごいっすね。。。

新しい本の宣伝方法の可能性を感じます。売れるといいなぁ。。。

 

 

 

 

タイトルの意味「ロボットごしって?」

この本を書店で見たとき僕が気になったのは三つ。

 

一つは「山田悠介」さんの久しぶりの長編であるということ。これは自分の中で大きかった。。!結局購入に踏み切ったのもこの点が大きいです。図書館だと予約待ちがすごいことなりそうですしね。。。

 

二つに「表紙の絵の感じ」。非常にきれいな絵、という言いますか「ピクシブ系」というかなんというか、繰り返しになりますが「中高生」に喜ばれそうな絵だなぁと。「君の膵臓を食べたい」とも少し雰囲気が似ています。ライトノベルと文芸の間のようなジャンルでしょうか。

 

三つ目がタイトル。特に「ロボットごしの」です。ロボット「ごし」とは?これが非常に気になりました。

 

この謎は実際に読んでみてすぐにわかりました。

 

(※以下本編の内容に詳しく突っ込んでいくので、「状況設定を知らない状態で読みたい!」という方はお気をつけください。一応最終的なオチといいますか「ネタバレ」的なことは行いません。)

 

 

 

 

主人公は人型ロボットを操作する

公開されているあらすじでは少しわかりにくいかと思いますが、主人公は「人型ロボット」を運転する職についています。研究所から遠隔で操作するというもの。

 

時代的には普通にコンビニでロボットが働いていたりとわりとロボットが社会になじんでいる時代設定です。しかし主人公たちが扱っているのはその「市販」のロボットたちよりもさらに高性能なもの。

 

簡単に言うと「人と見わけがつかない」レベルのロボットなのです。一般的なロボットはある程度「あ、この人ロボットだな」というような外見的特徴を残しています。しかしこのロボットは、はたから見ても全く区別のつかない存在。

 

ただ会話などはラボにいる主人公たちの指示を通して行いますし、性格や感情があるわけではありません。

 

あと、主人公が操作しているロボットは「背が高く、若い好青年系イケメン」です(笑)

名前は便宜上つけられますが、基本的には「3号」などと呼ばれています。

 

ロボットたちの目的は?

 

さてロボットたちはじゃあ何をしているのか、ということですが主人公たちのいる研究所の中で一日中待機しているわけではありません。

 

都内をパトロールし、実際に事件や事故などがあればその現場に急行します。そしてロボットならではの「高い運動能力」や「筋力(馬力)」などを駆使し、治安維持を行っています。警察庁とロボット研究所との合同プロジェクトです。

 

ただし政府の極秘プロジェクトでもあり、一般市民には伏せられています。つまり、「ロボットであること」は外部にばれてはいけないわけです。

 

ロボット「ごし」

 

ここでロボット「ごし」という話に戻ります。主人公はロボットに都内をパトロールさせる中で「咲」に会えないかな?と思っていたりします。思うだけでなく実際に咲がいそうなところをパトロールさせたり笑

 

この行為もまた、しつこいようですが中高生の恋愛を彷彿とさせます。

 

好きな子に学校以外の場所で会えないかなと思ったり、廊下ですれ違わないかなと思ったり、、そういう経験、ないでしょうか??僕はあります!笑

 

「ロボットごしの」というのは、「ロボットを通して」咲と接触するからです。

 

 

 

 

最初は偶然出会うこともない主人公ですが、物語が進むと主人公に「あるチャンス」が訪れます。これを機にほぼ毎日、ロボットを通し咲と会うことが可能になります。(もちろん職務として)

 

もちろん、ロボットであることは咲にもバレては行けません。つまりただの「好青年」として人間のふりをしつつ咲に接するわけです。

 

主人公は生身の自分ならろくにアプローチすることも出来ないであろう咲に「ロボット」を通して近づいていきます。

 

もちろん咲は、そのロボットを遠くから操っているのが健(主人公)だとは知りません。

 

これが「ロボットごしの」君に「恋をする」の意味です。

 

全体を通して

 

さくさく読める内容でした。物語の肝は「近未来のロボット(本編ではAIという言葉で表現されています)研究所」という設定と、東京オリンピック。

 

それから見所となるのは、主人公の「恋」。生身の自分なら「遠くで見るのが精一杯」タイプである主人公の恋が、ロボットを介することでどう転がっていくのか。

 

そして途中から物語に不穏な空気が流れ始め、後半はかなりスリリングな展開が主人公をはじめとする登場人物の感情を揺さぶります。

 

クライマックスで待ち受けるのは、そして主人公の「恋」の結末とは、、!

 

ぜひぜひ本編でお楽しみ下さい。

 

個人的な感想

 

何度も「中高生の」というワードをあげましたが、僕は中高生ではありません。(20代男です、、)

 

だからこそ「懐かしい感じや、、!」と思いつつ「ギャップ」のようなものを非常に感じました。

 

もともと山田悠介さんは、若い世代を中心に人気を博している作者さん。僕もはまっていたのは確か、中学生くらいの頃だったかと思います。

 

今回の作品もメインの読者層は「若い層」になっています。表紙の感じもそうですし、なんと「アニメPV」までついています。完全に「若い子たち」に楽しんでもらうための仕掛けです。

 

登場人物を三人に絞っていたり、設定の割に話がサクサク進むあたりも「読みやすさ」重視と考えられます。中学生で普段本を読まない子でも「ツイッター」なんかでこの本を知り、アニメPVを見て「読みたい!」となり、実際に読んで「読みやすい!面白い!」となる。そんな感じの本でした。

 

僕は中高生という存在から年齢的に少し抜け出しています。普段は意識することはないですがこの本を読みながら「ああ、あの頃とは随分変わったのかな」と感じさせられました。

 

読者の趣味も「テンション感で持っていく」というより「もう少し周到にねられた」話が好きかもと。どうしても「リアリティ」を求めてしまうんですよね。

 

この話ではもしかすると裏設定は細かく練られているのかもしれませんが、おそらく読みやすさの都合上、かなり「シンプル」に設定やストーリーが組まれています。このあたりが読者の層を選ぶ気がします。

 

普段本を読まない人、若い子たちは楽しめるけれど、もしかしたら大人たちにとっては「もうちょっとどっしりした話読みたいかも」となるのかも。 

 

というのが個人的な感想でした。でも間違いなく中学生の当時に読んでたら「うわ、まじすげー!面白っ」となっていた気がします。今でももちろん楽しんで読まさせては頂いたのですが、自分が当事者ではないような、一歩引いたような感じの楽しみでした。

 

大人になった自分が、中高生の兄弟や親戚の子供などの体育祭・文化祭などに来て「頑張ってるなぁ」「この感じ懐かしいかも」と思う感じ。

 

そんな感じを受ける本でした。

 

 「僕はロボットごしの君に恋をする。」については以上です。

 

 

 

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