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【感想】「アソビくるう人生をきみに。」を読んで「普通なんだな」と思った話。

実際に読んでみたので感想を。

 

 

 

著者はプロブロガーのあんちゃさん

 

著者はプロブロガーのあんちゃさん。もともとIT系の会社に勤められていたのですが、新卒から二年で退社。

 

その後、プロガーとしてフリーランスで活動されています。

 

クソマジメゲスブロガーと自称しており、「真面目な記事」と「ゲス記事(ライトな下ネタ)」を売りにするブロガーさんです。

 

普通だなって思った。

 

この本を読んで思ったことは「圧倒的に普通だな」ということ。

 

たしかに「会社を辞めてフリーランスへ!」というのは夢がある話だと思います。最近というよりもここ五年、十年くらいで多くの方が夢見られたことではないかと。最近だと、どちらかというとユーチューバーの人気の方が圧倒的に熱いかもしれませんが笑

 

「好き(楽しい)を仕事に」はやっぱり今の時代で、特にゆとり世代・さとり世代、それに続く若い世代を虜にしてやみません。

 

そしてその仕事につくことは「何か普通ではない道」を行くことのようにも思える。

 

ただ著者である「あんちゃさん」の場合、書かれていることを見る限りでは「会社を辞めることに不安がなかった」わけではないし、将来のビジョンも(もちろん本人が会社員時代に書き出したというものはありましたが)そこまで明確ではなかった。

 

ただ、その時々でできることをやった。そしてそれは「突飛なこと」のように見えても(例えば海外の性に関するブログレポートを行うなど)、著者がその時その時に「これだ」と思ったことにかじりついた結果なのだろうなと。

 

読後の興奮もあり、少しうまくまとめられない感じがしますが。。。なんというか、「会社員が普通、公務員が普通」と同じようなラインで「フリーランスが普通、ブログでお金を稼ぐことが普通」という感じ、といいますか。

 

会社員には会社員らしい「なり方・お金の稼ぎ方」があり、それは家業をつぐような「自営業」も、あんちゃさんの「フリーランス」という形の働き方も、それぞれの「普通」(なり方・お金の稼ぎ方)があり、あんちゃさんはその道を歩いていったというか。

 

ブロガーやフリーランス、というのは別に「夢」でも「あこがれ」でもなく「現実の選択肢、働き方や生き方の一つである」、というか。

 

もちろん、本人からするとまた別の思いがあるのかもしれませんが。「アソビくるう人生をきみに。」を読んだ一読者として、そのような改めて認識させられるような内容でした。。

 

 

ポイントはなんだろう

 

そういったことを思いながら読み進めていって、「ポイントはなんだろうか」という疑問が頭の中を巡りました。

 

せっかく読むからには自分の人生に生かしたい、自分の人生をこれからどうしていくかの参考にしたい。こういった本を読む方、特にブログをやられている方はそう思われると思います。もっと安直に言えば「自分もなんらかの結果を残したい」ということですね。そのための「ポイント」はどこにあるのか。

 

「その時々でやれることをやった」では少し漠然とし過ぎている気がします。しかしこれは意外に見落としがちなことなのかもしれないとも同時に思いました。

 

「なんとなく」「気がついたら」毎日が過ぎてしまっている、一年が終わってしまう、今日って、今週って、今月って、今年って……

 

ひいては自分の何十年かを振り返った時に「あれ、俺って何かやったのかな。」と思ってしまったら。

 

ゾッとしますね。考えたくもない、という方もいらっしゃるかもしれません汗

 

「やれることをやっているか?」意識は重要。それは「毎日に流される」「惰性で仕事(雑事)をこなす&そのストレス発散で残りの時間を消費する」ではなく、「自分がどう生きたいか→そのために今何ができるか」を考え、行動すること。

 

著者のあんちゃさんは「マインドフルネス」を例に挙げ、「意識的に生きること」の重要さを説明されていました。

 

頭を使うこと

 

また著者は「自分の頭で考えること」ということも本書で繰り返しあげています。

 

ブログに書く内容・ジャンルだって、初めから自分の強みを自覚している人は少ない。書きながらわかっていくものだ、とも。

 

会社などの組織に属していると、時には「考えても無駄」と感じられることもあるかもしれません。「こっちのやり方の方が効率的だ」と思いついたとしても組織のルールやしきたりを変えることは容易ではないからです。

 

しかしその癖が「自分の人生」全体に染み付いしまうのはかなり「不味い」状態かもしれません。

 

考えずに生きていける、お金がもらえる、時間がそれで過ぎ去ってしまう。あるいはむしろ考えることが許されない、考える余裕がない、考えても無駄。。。

 

そのような状態であるならば、それは会社員だとかフリーランスとかそんなことは関係なく、その状態自体に何か大きな「問題」があるように思いました。

 

かっこいい大人、かっこ悪い大人

 

子供から見てかっこいい大人。大人から見てもかっこいい大人。

 

タイトルには「アソビくるう人生」と書かれていますが、著者のあんちゃさんは「自分が楽しいと思えること(アソビ)」について自分の頭で考え抜きました。考えた上で、生活をその方へ寄せていくように行動し続けました。

 

その過程が、その間の葛藤が一つ一つ書かれているのを読むと、「あんちゃさんが自分に納得のいく生き方を得られたのは必然だな」と。「なんだ、これも普通の生き方なんじゃないか」と感じられました。

 

なんというか「ブロガー」というフリーランスの生き方が、「一般」とされる「正社員的生き方」と地続きになっているというか。

 

結局「世間一般的に安定していると言われる生き方を望む人」は、中学に行って、高校に行って、大学に行って、やっとこさ就活をして、そうしてようやく「一般の働き方」に人生を「寄せる」わけです。

 

となるとブロガーになりたい人が「なんだ、ブログ書いたのに全然アクセス集まらんじゃないか」「ブログ全然金にならん」と一ヶ月もしないうちに撤退していくのは非常に「変」ということが分かります。

 

だって、小中高大と何年も何年もかけたのち、さらに就活というふるい落としを経て「月給数十万」「安定」という生活を手に入れるわけですから。

 

そこまで慎重に準備しておけばそれまでのことを考えて、そうやすやすとは手放せない地位になっているわけですから。

 

ブロガーやフリーランスという生き方、またユーチューバーという生き方が「自分の好きなことができて」「好きな時に好きな場所で働けて」という魅力を兼ね備えていることは確かです。

 

でもそれと引き換えになっているのは「安定しないこと」ではなく、「自分の頭で考えて、生活をそちらに寄せていくこと」。

 

正社員でもそれは変わらず「流される」「決められたレール」というイメージはありますが、結局は「選択」の結果、「その生き方に人生を寄せていった」結果でしかない。

 

そういった意味では「プロブロガー」も「正社員」もそれぞれが生き方の一つ、今の時代の「普通の生き方」なんだなと。

 

そんなことを思いました。