TOEIC&プログラミング独学と書評

TOEICとプログラミング言語を独学しています。実際に読んだおすすめの本の書評なども。

【書評】"理由のない不安"を一瞬で消す方法【これこれ!と思う点が多々あった本でした。】

非常に面白い本だと感じました。実際に感想を。

 

 

 

経験豊富なカウンセラーによる本

 

元エンジニアという少し変わった経歴を持った方の著書です。略歴を見るとかなり豊富なカウンセラー経験を持っています。

 

この方の著書は初めて、ということももちろんあるとは思うのですが、初めて目にする発想・解決法が多くあり終始新鮮さを感じつつ読み通すことができました。

 

読んでみた感じたこの本の特徴のようなものをいくつかあげてみます。

 

ありそうでなかったテーマ

 

テーマは「不安の解消」。最近はうつ・HSPの本なども書店には多く並んでいます。それだけ「心理的・精神的」なことに対する関心が高まっているのだと感じます。

 

この本のテーマは「理由のない不安」。帯には「明日の衣食住に困るわけではないけれど……」と書かれており頭を抱えた男女のイラスト。

 

この本を手に取った際、なんというか、非常に「現代的」というか、「今の日本人の状態」をよく捉えている、「あるある!」と思わせてくれるような、イラスト・帯コピーだなぁと、まずそこに感心してしまいました笑

 

テーマやコンセプトが「ありそうでない」、そしてこの「的を得ている」感。非常に興味をそそられた状態で読み始めました。

 

深い洞察と具体的な指摘

 

漠然とした不安、理由のない不安に対して、「一瞬」「消し去る」など強くインパクトのある言葉が使われています。

 

個人的には、「断定する言葉」はあまり好きではないのですが(なんとなく胡散臭い感じを受けてしまうので…)、中を読んで「なるほど」と思わされました。

 

不安を消し去る方法として紹介されているのは至ってシンプル、たしかに時間も手間もほとんどかからないようなものでした。

 

実際にやることとして、「マインドフルネスの簡易版・すぐにできるバージョン」と著者が位置付ける独自の方法を紹介されています。

 

「マインドフルネス」は最近多く目にする言葉・流行っている言葉ではありますが、その説明の仕方は本によっても若干違います。

 

基本思想は「今・目の前のことに集中する」ということでしょうか。ふらふらといろんなことを考えてしまう思考を意識的に今に戻す。禅に通ずるなど宗教らしい思想ですが、この行為が「集中力を高める」「仕事の能率を上げる」「ストレス発散になる」などと、実利の面で注目されています。

 

さて話をこの本に戻すと、この本での不安の対処法も「今に意識を戻す」という面でたしかにマインドフルネスの一種らしい方法です。

 

ただ、具体的なやり方としては「拳を作る」という行為、特に「触覚」に意識を向けるやり方で、興味深い(やることはシンプルですが)ものでした。

 

やり方だけ見ると「こんなんで効果があるのか……??」と疑念の念を持ってしまいそうでしたが、、

 

豊富なカウンセラー経験が垣間見える

 

しかし、その「シンプルな方法」を疑うには、「考え方」の部分が非常に濃く、かつ具体的で、あまりにも説得力がありました。

 

特に「特定の不安」に対して解説を加える三章以降(シチュエーションは仕事・将来のこと・恋愛など身近なもの)はかなり具体的に話が進んでいきます。この部分は著者の略歴に偽りなし、という感じがしました。

 

「実際にこういう相談を山ほど受けてきたんだろうなぁ…」と思わせるような、「多数の悩みの共通項、そこに対する根本原因」をズバッと貫く感があり、「今度、人にこの相談をされたらそのままこの回答を使ってしまいたい」とそんなことも思いました笑

 

また「こう悩むならこうすればいいじゃない」とズバッと行動することを促した上で「でもそう簡単には動かないですよね、その上でこっちはどうでしょうか」というような提案をしている箇所があり、これまた「できるセールスマン」ならぬ「できるカウンセラーらしい熟練感」を思わせるものでした。

 

うまく言葉にしづらいのですが、非常に「相談現場」を彷彿とさせる内容で、いい意味で他の本とは違うなぁと。

 

「漠然とした不安」に対し、「明確」かつ「幅をもたせた」回答を提示するというスタイルに好感を覚えました。