どんぐり宣言!!

本の書評などなどなど。。。

【書評】大好きなことで、食べていく方法を教えよう。好きなことに没頭していると、道が拓ける。

千田琢哉さんの最新刊。実際に読んで見たので感想を。

 

 

今作が150冊目

 

この本の著者は千田琢哉さん。元々、経営コンサルタント会社勤務→独立、その後ビジネス書を書きまくっている人だ。なんとこの本で150冊目。

 

よくそんなに書くことがあるなぁ、、と思いつつも、これまであまり千田琢哉さんの本には手を出さなかった。

 

個人的には短期間で大量のビジネス書を出される方に対して「(同じような内容を)手を替え品を替えやっているのでは」という、あまりいい印象を抱いていなかったからだ。

 

タイトルでインパクトの強いものを使い、書いてあることは「ごく当たり前のことで、なおかつ多くの人が実行できないこと、または抽象的な理想論」。そんなイメージが強かった。

 

しかしこの本を読んでみると、触発される部分が多くあった。失礼なイメージを抱いていたこと(千田さん個人というよりは大量のビジネス書を短期間で出される人に対して)を反省しつつ、全体を通し読みして考えたことを振り返ってみる。

 

「勝てる土俵で勝て」

 

千田さんの思想の特徴としては「勝てる土俵で勝て」ということがあげられるように思う。以前に読んだ本でもこの思想は出てきた。おそらく自身の経験の中で培われた、根本的な思想なのだと思われる。(読書家でもあるので、他の人が語っている内容を「自分の経験で納得した」ということもあるかもしれない。)

 

「勝てる土俵で勝て」。では自分にとって勝てる土俵とはどこにあるのか。

 

この本では「自分に得意なんてない」と悲観的に思う人ほど「勝てる土俵を見つけられる」ためのヒントが、多く見つけられるようになっている。

 

未知ではなく、既知

 

この本で「なるほど」と感じたのは、「自分の勝てる土俵」というのは必ずしも「まだ見ぬ新天地」ではないということ。といっても「たとえ辛くても、今いるところで頑張りましょう」という結論でもない。

 

今まで生きてきた中で「やろうと思わないで自分がやってきたこと」はなにか。

 

本当はやらないといけない他のことがあったのにやって「しまった」こと。誰にやらされたわけでも、全く「やらなければならない」理由などなかったのにやっていた(やり続けていた)こと。

 

つまりそれが「大好きなこと」であり、この本で紹介されている「大好きなことで、食べていく」とはそういった意味合いのタイトルだ。

 

ありがちな内容にも思えるが

 

「好きなことだけやろう!」「自分のワクワクすることを仕事に」というのは考え方としては甘いように思えるし、ありがちだ。

 

多くの人が「大好きを仕事に」と願いつつ「我慢することを仕事に」している。そうでなければ食べていけないと考えている。

 

しかし果たして本当にそうなのだろうか。

 

この本を読んでいる際、自分の日々の生活の中で「自分は勝てる土俵にいるだろうか」「もしいない瞬間があるとしたら、勝てる土俵にいる時間を増やすにはどうしたらいいだろうか」そんなことを考えさせられた。

 

これは自分以外の人でも、現状(特に仕事面で)になんらかの不安を抱えている人ならば、同じようなことを考えるきっかけ、参考になるだろう。

 

凡事徹底

「凡事徹底」という言葉がある。weblio辞書から意味を引用すると

 

なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語。

 

となる。この熟語を目にした時イメージすることと言えば「イチロー選手」。当たり前のことを異常な量繰り返すことで、日本人なら知らない人はいないというスポーツ選手となった。

 

ここで「凡事と言っても、普通の人にはあそこまで徹底できないんだから、もう凡事じゃないよな。。。」と思ってしまう人は少なくないのではないだろうか。

 

100メートルを15秒くらいで走る、ということなら多くの人にできることと思う。(おちろん身体能力的に15秒も難しいという人はいるかもしれないが。)

 

しかしこれをもし「じゃあ3000メートルこのペースで走り続けてください」と言われればどうか。

 

もし100m/15秒のペースを繰り返し3000メートルを走り切ったならばタイムは7分30秒となる。調べてみるとこれは日本記録を10秒近く上回るタイムである。

 

少し強引な例になってしまったが、「凡事×非凡なレベルの徹底」はすでに凡事ではない。つまり「凡事徹底」は凡人にはできないということになってしまう。

 

しかし、である。

 

これがこの本で言われている「大好きなこと」「好きなことに没頭すること」、さらに言うならば「勝てる土俵」なのではないだろうか。

 

それならば徹底してみよう

「漫画なんてみんな読むでしょ。こんなの得意とは言わないよ。。。」という人がいるかもしれない。しかしもしこの人が「1日に10時間以上、漫画を1年間読み続けることができる」ほど漫画が好きだとしたらどうだろうか。

 

ゲームも同様である。徹夜して、仕事の休み時間にもやっても、そこまで熱中することができるとしたらもはやそれは才能なのではないだろうか。

 

確かに「新発売」されたゲームがあり、それを一通りプレイしたらやめてしまう、くらいの熱中だと、まだ「勝てる土俵」とは言えないかもしれない。

 

しかしそれが、「発売された日から三日以内にはメインストーリーが攻略できている、一か月でサブのストーリーすべて、裏技やバグも幾つか見つけられている」というレベルまで行くことができれば、多分ネット配信すればそれなりにアクセスは稼げるように思う。

 

つまり「凡事徹底」を凡人ができるとしたらここではないだろうか。

 

「ゲームが好き」じゃなくて「ゲームがないと死んでしまう(冗談ではなく)」

「漫画が好き」ではなく「漫画が一冊も読めない人生と、食べる寝る軽い運動をする以外は漫画しか読んではいけない人生なら迷わず後者を選べる」とかそのようなレベル。

 

引きこもり・不登校など、社会から隔絶された経験をし、ある日もの凄い才能を開花して社会に認められる人、というのがたまにいるが、これはそのくらい「文字通りすべてをかけられる」ものがあったということではないだろうか。

 

嫌なこと・我慢することは片手間でも仕事になる、好きなことは「本当に好きなこと」でなければ仕事にならない。そのことに関しては「凡事が徹底」できるレベルまで好きでなければならない。

 

そういうことではないだろうかと思った。

 

ただし、「プロのスポーツ選手」「歌手」、最近で言うならば「ユーチューバー」と人気の職業でなければ、最初は「ちょっと好き」くらいでも十分仕事にしていけるのではないだろうか?と思った。

 

それは単純に競争相手が少ないからで「そんなこと、そこまでやったの!?」という状態になりやすいから。野球などのメジャースポーツなどでは子供の頃からすべてを野球に捧げてきた、というレベルの人がゴロゴロいるように思う。

 

「勝てる土俵」というのは自分にとって「没頭できること」「長時間行っても苦にならないこと」、それでいて「社会的に人気のあること」以外のことだと、かなり可能性が出てくると思った。

 

「好きなことで食べていく」というのは甘い響きだ。しかしそこを「現実的な視点」でとらえなおさなければいつまでもたっても夢のまま。

 

この本を読んでそんなことを考えた。

 

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