どんぐり宣言!!

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いつもの自分がやらないほうをやってみる【内容・感想】(著書:鳥居ミコ)

実際に読んでみたので感想を。

 

 

著者:鳥居ミコさん

 

著者は「鳥居ミコ」さんという方。ペンネームでしょうか、少し変わったお名前です。

 

ご職業は弁護士・心理カウンセラー。この本はタイトルからや表紙からも分かる通り、法律の詳しい話は出てきません。メインはカウンセリングの方ですね。

 

初めてみるお名前でしたが、心屋仁之助さんとの出会いを機に自分の気持ちと向き合えるようになったとか。心屋仁之助さんはカウンセリング関連の本ではかなり登場される方ですね。僕も何冊かはその本を読んだことがあります。

 

ではこの本を実際に読んでみた感想を。

 

正しさを取り外す

 

この本のタイトルは「いつもはやらない方をやってみる」というもの。

 

本を読んで行くと分かりますが、これは「いかに自分が『正しさ』に縛られているか」ということの気づきと、そこから自由になるためのヒントを得る方法です。

 

全編を通して様々なアプローチ法や実例が紹介されていますが、どれも「自分の正しさに気づく」「そこから自由になる」ということに焦点を当てたものでした。

 

不自由の正体

 

女性に向けて書かれた本、ということもあり「母親との関係」について多くのページで言及されています。

 

その理由としては、女性にとって「母親」という存在が、まず最初であり、最大の「正しさ」を作る存在だから。

 

「あれをしなさい」「これはしてはだめ」「女の子なんだから」「〇〇ちゃんはいつもこうね」などなど。

 

女性の読者の方なら、年齢問わず心当たりがある方が多いのではないでしょうか。

 

また「私は違うな」と思われた方も、実は「辛すぎて無意識のうちに思い出さないようにしている」だったり、「悪いのは自分だから」と何らかの理由で「気づかない」ようになっているのかも。

 

このあたりの「母親との関係」と「植えつけられた『正しさ』」に関しては本書に書かれたことが多いに参考になるかと思います。

 

というのも、著者の鳥居さん自身が「母親との関係」に長い間悩まれた方であり、その関係がもたらす「正しさ」が大人になった後にもどれくらい役に影響を及ぼすかをよく分かっている方だから。

 

心当たりがある方はぜひご一読を。

 

自分が縛られている「正しさ」は「人を裁くこと」でよく分かる。

 

この本を読むと「正しい」と思うことがいかに自分を縛り付けているかがよくわかります。

 

「正しいことはいいことなんじゃないの?」

 

と思う方も多くいる方は思いますが、もしそれが「自分だけでなく周りの人をも傷つけていたり」「誰の役にも立っていない、いわゆる『自己満足の正しさ』」だとしたらどうでしょうか。

 

最近僕は「ニーチェの哲学」に関する独自の解釈と読みやすい語り口が印象的な本を読んだのですが、その本で紹介されていた「ニーチェ哲学」とも共通するものがありました。

 

ニーチェの方では、こういった「あらゆる人を縛り付けている正しさ」を「奴隷道徳」と呼び痛烈に批判しています。

 

ニーチェの哲学はやや尖っているため反射的に「怖い」「極論じゃないか」と感じてしまう部分もないことはないのですが、一つ一つ読み解いていくと的を得た発想であると理解できることが多く、現代において評価されているということもうなづけます。

 

「いつもはやらない方をやってみる」全体を通して読んでみて

 

自分を縛り付けている「正しさ」に気づき、そこから自由になるための具体的なアプローチがシンプルに示された一冊です。

 

仕事を頑張ってきた女性、あるいは正義感に強い女性、責任感が強い女性が読むとこれまで感じていた苦しさや胸につかえるような辛さを降ろせるようになるかもしれません。

 

また一応女性に向けてかかれた部分が多くみられる本なのですが、20代男の僕が読んでも引っかかる部分が多く、考えることを掻き立てられる本でした。

 

参考になればと思います^ ^