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【書評】最強の優先順位【孫氏の如くで、最強になる優先順位】

「スピードと成果が劇的に上がる戦略 最強の優先順位」実際に読んでみたので感想を。

 

 

生産性を高めるには

 

「生産性を高める」「残業を減らす」というのは最近の働き方のテーマですよね。

 

その「生産性」を向上させる上で重要になってくるファクターの一つ、「優先順位」。

 

優先順位というと「重要度・緊急度」を横軸・縦軸に据えたマトリックスを見たことがある人は多いのではないでしょうか。もしかしたら実際に試された方も多いかもしれませんね。

 

この本のタイトルは「最強の優先順位」。となるとこのマトリックスの話は十中八九登場する……と身構えていたのですが、著者は冒頭でこのマトリックスをバッサリと切り捨てています。

 

優先順位が崩れるのはなぜ?

 

この本は「優先順位をつける方法を紹介した」本ではありません。

 

たしかに紹介されているのは「優先順位のつけ方、つけるときのポイント」ではあるのですが、一つ大きな特徴が挙げられます。

 

それは……「崩れる優先順位」を前提にした本なのです。

 

ここが生産性の本に「大事なのは優先順位。優先順位は重要度・緊急度マトリクスで管理」という話とは根本的に違う部分です。

 

重要なのは分かっている……

 

緊急なのも分かっている……

 

だけど現実的には「優先順位通りには行かない!」

 

ではその時に、優先順位表の上で起こっていることは?

 

「緊急で重要だと分かったいるのに後回しにしてしまう」

 

この本は、そんな「崩れる優先順位」の原因と対策を探った一冊となっています。

 

その「原因」、折り込み済み!

 

基本的なスタンスは一貫してシンプル。

 

「優先順位は崩れるもの」というのは前提。

 

じゃあ

 

「崩れることを前提に優先順位を考えちゃえ」

 

というのがこの「最強の優先順位」のスタンスです。

 

たてた優先順位を妨害してくる数々の「原因」。それらを一つ一つ分析し、それをどのように優先順位に折り込んだいくか。

 

ここが本書の肝。

 

優先順位を崩しにかかる難敵には「上司や同僚からの飛び込み仕事」「締め切りが近いのになぜ〜か別の仕事に手を出してしまう」という内面の原因まで。

 

それらを一つ一つ見ていくと、意外に「事前に予測できない原因」が少ないことに気がつきます。

 

それはつまり「事前に対策が立てられる」ということ。「幽霊の正体、見たり!」ということですね。

 

「敵を知り、己を知れば……」という孫子の言葉はあまりにも有名ですが、この本はそれを「優先順位」で行った、まさに「百戦危うからず」を目指す「最強の」優先順位となっています。