どんぐり宣言!!

本の書評などなどなど。。。

【書評】思っていてもなかなか言えないが一瞬で変わる本

実際に読んでみたので感想を。

 

 

 

著者・新田祥子さんについて

 

この本の著者はもともと「あがり症」の改善法を提唱されてきた方。あがり症などが「スピーチの仕方」や「人前に立つ慣れ」によって解消されるものではない、ということを主張された方だそうです。

 

あがり症に関しては残念ながらこの本の主旨ではなく、あまり記述がありません。ただ、この本を読んで、著者が主張する「あがり症の改善方法」に関しても読んでみたいなぁと素直に思いました。

 

モヤモヤの原因とは

 

この本は「思っていてもなかなかいえない」という対人関係の悩みにスポットを当てて書かれた本です。

 

アプローチとしては「脳の仕組み」、例えば

 

「どうして言えないのか」

 

「自分の素直な気持ちを我慢して『モヤモヤ』するとき、脳ではどのような仕組みが働いているのか」

 

などが解説され、そのうえでその対策法というのが説明される、というものです。

 

原因が把握できるという安心

 

個人的には「対人関係では、自分の自尊感情が傷つけられたためにモヤモヤするのだ」と解説された部分などが非常に参考になりました。

 

というのもちょうど最近、人間関係に関して悩みを抱えていたからです笑

 

自分がどうしてこんなに苦しいのか、辛いのか。

 

その人から離れてもふとした瞬間に「辛い、苦しい」という気持ちがループし、なかなか日常的な作業に集中できません。

 

この本を読みながら、何度も自分の悩みと照らしあわせ「そう、そういう気持ちなんだ」という、自分でもなかなか掴みきれない自分の「負の感情」の正体が、少しずつ輪郭を増していくような気持ちになりました。

 

言葉にして伝える

 

前半は脳の仕組みから「人間関係で抱えるモヤモヤの正体」

 

それに続いては「じゃあ実際に相手に伝えてみよう」ということが提案されています。

 

これに関しては、「いや、無理無理無理!!」とかなり拒否反応。

 

本にも書かれていましたが、今はその悩みの待っただ中にいるので、一旦クールダウンする必要があるように感じました。

 

この本のメインはタイトルの通り、「相手に伝える」というところですが、僕のように悩みを抱えている最中、問題が起こってまだ時間が経っていない、という人はいきなり「伝える」というステージに行くのは厳しいかもしれません。

 

後半は実際のケース(夫婦間、親子間などの悩みなど)を元に、「どのように言いたいことを伝えていくか」「自分のモヤモヤを取り除いていくか」ということがレクチャーされています。

 

この部分は「いきなり相手にバシッと自分の言葉を伝えるのは無理……」と尻込む人でも、自分一人でできる簡単な「モヤモヤ解消法」などが書いてありますので、十分に役立てられると思います。

 

どれもちょっとしたことではあるのですが(「紙に書く」、「声に出す」など自分一人でも外に出すようなイメージの方が多かったです)、ちょっとしたことだからこそ、やってみる価値はあるのかなと思えることでした。

 

人間関係でモヤモヤしてる時って、もうそれだけで手一杯ですからね……大きなことはなかなか実行できない。まずは手近に実践できることからでいいのかな、と思いました。

 

「ゆっくりと呼吸する」や「目から入ってから情報を意識してみる」などのコツは、最近流行っている「マインドフルネス」とも近いものがあるのかなと思いました。

 

全体を通しての感想

タイトルの通り、「自分の気持ちを内にため込んでしまう人」に向けた本です。「相手に伝える」ということがゴールとして設定されていますが、それだけでなく「言えないことがたまっている自分の中では、今どんなことが起こっているのだろう?」と客観的に把握できるような、そんな原因を知る上でも役立つ知識が多く紹介されていました。

 

そうは言っても言えない!!」という人でも、自分の状態に対して「あぁ今こういう気持ちが起こってもやもやしてるんだなぁ」とわかるだけで随分楽になると思います。(これは実体験済み)

 

「なかなか人に一言いうことができない」というタイプの人は一度目を通してみることをおすすめします。