TOEIC&プログラミング独学と書評

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【書評】3つのFが価値になる【SNS時代の「楽しそう」はどこから生まれる?】

今回読んだのは【「3つのF」が価値になる! SNS消費時代のモノの売り方】という一冊。

 

実際に読んでだので、書評と感想を。

 

 

著者は藤村正宏さん

 

著者は藤村正宏さん。モノではなく、体験を売る、という「エクスペリエンス・マーケティング」を提唱されている方です。

 

今回の本は「SNSの中で消費活動が行われるようになった現代」においてどのようなマーケティング戦略が機能し、あるいは機能しなくなったのかを語った一冊。

 

「3つのF」とは。

 

タイトルにもなっている3つのFとは、

 

ファミリー・フレンド・フォロワーの頭文字をとったもの。

 

Fというワードを耳にすると、僕はついついこの作品を思い浮かべてしまいます。

 

 

 

理系ミステリー作家・森博嗣さんのベストセラー作「全てがFになる」です。

 

本書のFとはなんの関係もありません笑

 

最近読んだ「遠ざけの法則」という本で「理系ミステリー作家という新たなジャンルで、地位を確立した森博嗣」という話がされています。

 

で、そこから僕はアニメで「全てがFになる」を追いかけているという笑

 

全く関係のない話ですが、これも現代の「ちょっと変わった消費行動」と言えるのでしょうかもしれません笑

 

話を元に戻しますね。

 

著者である藤村さんは「3つのF」が、人々の消費を大きく左右する時代になった、そしてこれからもその流れは強まるだろうと予測しています。

 

では「3つのF」が消費行動への影響力が増した時代、どのようなことが起こるのでしょうか。

 

「個性に共感された」個人が活躍する時代

 

SNS上での「ちょっとした有名人」という方が、最近増えています。

 

Twitterでネタを披露する人、ユーチューブ上で人気を博す人(ユーチューバーと呼ばれますね)、そのほかにもブログ、インスタグラム等々。。

 

このような人々のことを影響力を持った人々ということで「インフルエンサー」とも呼びますね。

 

彼らは「フォロワー」という、つまり彼らを支持する人々(ファン)を多く獲得しています。

 

この本のタイトル「3つのF」、その一つである「フォロワー」です。

 

そしてこの「インフルエンサー」が、消費行動の鍵を大きく握っている、と著者の藤村さんはいいます。

 

これまでの「宣伝広告」といえば、大きな企業が大量の人々へ、文字通り「広く告げる(広告)」というものでした。

 

しかしその流れが変わりつつある。

 

「やっぱりLIONよね」「トヨタだから安心」という大企業ブランドももちろんなくなったわけではありませんが、それよりも、

 

「身近な信頼できる人」から購入する

 

という流れが圧倒的に勢いを増しているのです。

 

SNS上でブランディングされた個人」がこれに当たります。

 

個性を打ち出し、その個性に共感が集まり、そして彼らが得た「影響力」。

 

単純にどこかの企業を「宣伝する」という売り方でなくとも、彼らの行動の一つ一つがフォロワーに対する「ブームのきっかけ」となりうるのです。

 

狙った「流行り」はウケない

 

SNSでの消費が増えている。。。

 

そう分析したマーケターたち、大企業らは「じゃあ流行りを作ろう!」と様々なキャンペーンを打ち出します。

 

「インスタにあげてくれたら10%OFF!」などというのがその好例だったりしますね。

 

しかしそれらに対し著者である藤村さんは否定的。

 

そんな狙ったようなやり方じゃSNSじゃウケない、と藤村さんはいいます。

 

消費者がそれらを見抜くからです。

 

「やりたい」で動く人々は「やらされている」を嫌いします。

 

計算づくのブームはSNSに積極的な人々が最も嫌うことの一つと言えます。

 

では、「売りたい!」と考えている人はどうすればいいのでしょうか?

 

論理よりも感性

 

1+1=2は論理の世界。

 

しかしそれが通用しない世界というのももちろん存在するわけです。

 

藤村さんは「SNS全盛期の広告も論理が通用する世界ではない」と言います。

 

そこで重要になってくるのは感性。つまり感覚がもの言う世界ということです。

 

こう考えると非常に難しいような気にもなりますが、むしろ単純な話なのかもしれません。

 

「楽しい」

「やってみたい」

「面白そう」

 

「どうすれば売れるのか」「どうすればウケるのか」ではなく

 

「楽しいからやる。」

「売れなくてもウケなくてもやる。」です。

 

僕はブログをやっているので、読んだ内容をすぐにブログ運営に置き換えてしまいます。。。

 

そうするとやっぱり、

 

「書きたいことを書く」

「自分の興味のあることを発信する」

 

がやっぱり重要になるんだなということが分かります。

 

しかしもちろんそれだけでは不十分。

 

「どのように人々を巻き込んでいくか??」というのがポイントになるからです。

 

しかしその前提として必要なことが、

 

「これをやったらウケるな」

「これをやったら流行るな」

ではない。

 

「これをやったら楽しそうだな」ということやり、それを全力で楽しむ。

 

するとそれを見た周りの人が「おっ、なんか楽しそうなことやってるやん」と寄ってくる。

 

SNS時代の「流行」はこのような流れでできると、著者である藤村さんは言います。

 

そしてこのような流れでできた「流行」は周りの人を「楽しませる」。それは誰かが巧妙に仕掛け、僕たちの財布のひもを緩ませようとする「罠」のような宣伝ではありません。

 

信頼する人から購入する。

楽しそうなことをやっているから仲間に入れてもらう。

 

これは、参加する側も参加してもらう側も、お互いに幸せを感じることができる関係です。

 

インターネットが生まれたことにより「人々の関係性」が希薄になった、という印象をもつ人も少なくないと思います。

 

しかしそのインターネットによってもたらされたのは「新たな関係性の形」。

 

「顔の見える人から買いたい」という、最も関係性を重視したコミュニケーションが生まれてきているのです。

 

今後はどうなる?

 

また本書の中で藤村さんは「現時点でどうなっているか」ということに加え「今後どうなるか」ということについても言及しています。

 

その話の際、数年前に出された著書の一部を取り上げ「あの時はこう言いましたが、今はこの考えは通用しません」ということも潔く宣言しています。

 

「変わっていくのが当たり前」という時代の流れを熟知した著者は、数年前に自身が発表した内容でさえ「もうすでに変わりました」と否定を出します。

 

この点は非常に好感をおぼえました。

 

そして今後の「変化」についても。

 

SNSが盛り上がりそこで新たな関係性が生まれ続けている現状。今度はその関係性の中で「淘汰される関係が生まれる」ということをあげています。

 

本書の中でもこの部分は特に興味を惹かれました。

 

SNSの時代が今後どのように展開していくのか。

 

藤村さんの著書からは、しばらく目が離せそうにないですね。