どんぐり宣言!!

本の書評などなどなど。。。

【おすすめ速読本】アウトプット前提で、より「速く」「深く」読む。

実際に読んだ本の中から、「速読」や「読書術」に関するおすすめを紹介しています。

 

今回のおすすめはこちら。

 

 では実際にどういう本なのか、おすすめのポイントはどういったところかについて書いていきます。

 

「速読」を身につけられなかった著者

 

この本の著者は小田全宏さん。松下政経塾という、日本が誇る実業家・松下幸之助さんが開かれた塾でその教えを受けた塾生の一人だとか。

 

速読法に限らず、記憶術や学習指導においても全国的な活動を行われている方であるということが著者略歴からわかります。

 

そんな著者ですが前書きでは、自身が「速読を身につけようといくつかのセミナー・講習会に通うも散々な結果に終わってしまった」ということが明らかにされています。

 

無理のある速読

 

速読法は一時期のブームこそおとろえたものの、現在も根強いニーズのある分野です。

 

それもそのはず、多くの人が「本を読むこと」が自分のためになるとわかっていながらもなかなか読書を習慣にすることができないという現状があるから。

 

そのような状況で「もっと速く本が読めたら、忙しい毎日の中でも隙間時間で本が読めるのになぁ」と思うのは自然なことですよね。

 

しかし、現実には「速読は怪しい」「科学的じゃない」と考えられる方も少なくないはず。かくいう僕も最近になるまで、「速読=まやかし」だと普通に思っていました(笑)

 

この原因は「メディアで非現実的な速読のイメージが広まってしまった」ということと、「現実的でない速読を教えるセミナー・講習会が多すぎる」の二つが挙げられるかと思います。

 

ここでは、「非現実的な速読は間違っている!」ということが主旨ではないので軽くスルーしますが(笑)、この本の前書きでは「瞬き禁止!」「ページ全体を一瞬で記憶しなさい!」というという指導では全く速読が身につかなった、という著者自身の何とも残念な学習歴が明らかにされています(笑)

 

ではこの著者はどのように「速読」を身につけたのか?

 

読む必要性

 

著者は年間で500~600冊程度の本をを読むと言います。これは普段あまり読書をしない人からすると、まさに夢のまた夢のような冊数ですよね。

 

怪しげな速読セミナーでは全く速読を身に着けられなかった著者が、どうしてこのような大量の本を読むことができるのか。

 

著者は自身が身につけたその読書法を「アウトプット速読法」と名付け本書でその解説を行っています。

 

重要なポイントは

 

「アウトプットを前提にして本を読む」ということ。

 

『内容を把握しなければならない』という状態をつくることで「速く・重要な点を落とさず」読むことができるようになる。

 

ということです。

 

読書術で叫ばれる「アウトプット」の重要性

 

書店でも図書館でも「速読」に関する本が多く並ぶ中、最近は「読書術」と冠された本も多く見かけます。

 

これらは「速く読む」ということに重きを置くよりも「読書を実りのあるものにする」ということに主眼が置かれている方法ですが、これらの本の中で十中八九語られる話があります。

 

それは「アウトプットの重要性」です。

 

インプットとアウトプットは表裏一体の関係。これは一般的な読書に限らず、勉強においても同様です。

 

なぜならば脳が「おっ、この知識は必要な知識だ。ちゃんと覚えないと」と感じるのはそれが「必要な知識」だと認識された時。そしてそれが「必要な知識」だと認識されるのは、それを「頻繁に使う」時です。

 

人間の脳は「省エネ」思考。よく使う知識・動作は無意識でも取り出せるような状態を作り出します。

 

ということは「読んだ本の内容を覚えておきたい」または「勉強した内容を覚えておきたい」と思うならばそれを「頻繁にアウトプット」すればいいわけです。

 

そのために「本を読んでも、内容を忘れてしまっては意味がない。」と考える読書術は「アウトプット」を推奨しているわけです。またそのアウトプットによって「読んだ内容を実際に現実で役立てる」という側面ももちろんあります。

 

この本は「読書術」というタイトルこそついていませんが、「速読」というよりは「読書術」というタイトルの方がイメージが近い内容です。

 

実際の「アウトプット術」とは?

 

では実際に、この本ではどういった手順で「アウトプット前提の読書」を進めていくのでしょうか。

 

本書ではその方法が5つのステップで紹介されています。

 

ここではその5つのステップを引用してみます。

 

【アプトプット速読法の5つのステップ】

 

ステップ① 目標設定

・・・・・「どのような情報を知りたいのか」「何のための本を読むのか」を明確にする

ステップ② 中心点をつかまえる

・・・・・「著者が伝えたい主題(メインテーマ)を知る

ステップ③ サマリー・リーディング

・・・・・「このあたりが大切そうだ」という箇所をチェックする

ステップ④ ピンポイント・リーディング

・・・・・チェック箇所を読む

ステップ⑤ アウトプット

・・・・・本の内容を5分間、人に話す

 (引用元:一瞬で人生が変わる!アウトプット速読法)

 

それぞれの詳しいやり方などについては、もし興味があれば本書を確認してみてください。

 

この項目を見て本書の「アウトプット速読法」では、「人に話す」ということを最終地点としておいています。しかもその時間はなんと5分!これはその本の骨子をきちんと捕まえておかなければ到底できない「アプトプット」です。

 

しかしこの最終目的を最初にきちんとおいておくことで、「この本の『核』となる部分はどこだろうか?」という見方で読書に挑むことができます。

 

このような姿勢によって、「本の内容の、特に重要部分をすぐに取り出せる情報として頭に残す」ような読書が可能になるわけです。

 

また「一瞬ですべてを読み取る」と言った、あまり現実的ではない「速読の技術」も要求されていませんから、基本的に行動のハードルは非常に低いです。

 

「読むスピード」自体が上がるわけではありませんが、「本を読んでも結局内容が頭に残らない」という人にとっては、効果的な読書法であるといえます。

 

気になる方はぜひ。