どんぐり宣言!!

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【書評】頑張らずにうまくいく 自分を変える「脳」の習慣

実際に読んでみたので感想を。

 

 

 過去に引っ張られる僕たち

 

「こんな自分は嫌だ!変わりたい!」と感じている人は少なくありません。

 

しかし変わろうと決心しても、さらにはどのような行動をとれば自分が望ましい自分に変われるかが分かっていても結局現状に引きずり戻されてしまう……という人もまた少ないない、いえむしろそういった人が大半なのではないでしょうか。

 

それに対して、この本では「記憶」がそのような「新しい自分に変わる際のストッパー」として働いてしまっている、ということを指摘します。

 

またその記憶というものは絶対的なものではなく、むしろ非常にいい加減なもの。都合のいいように改竄され、適当に補正され、全く現実に沿っているとは言えない代物。

 

しかし、だからこそ「記憶は変えることができる」と著者は主張します。(記憶が現実を直接反映したものではなく、解釈だから。)

 

そして「記憶を変える」ことにより自分の在り方、ひいては「未来」を変えることができる、というのがこの本の趣旨です。

 

まずは認知する

 

「記憶を変える」というと何かとても怪しげな響きですが笑、本書を読むとそう大層なものではないということがよくわかります。

 

先ほどにも書きましたが、「記憶」とは過去の自分の体験をそのまま表しているものではありません。

 

過去の自分の体験をどのように自分が「解釈」しているか、です。

 

解釈、という言葉も少し堅いかなと思われれば、「考え」という方がしっくりくるかもしれません。

 

過去に起こった出来事を「どう考えているか」。そしてその考えに正解はなく、その捉え方は「事実そのもの」の反映ではありません。

 

本書では、まずはそういった「記憶とは?」というところから認知は始めます。 

 

どのような特性があって、どのような機能を果たし、それによってどのような「恩恵」やあるいは「弊害」があるのか。

 

これは正体のわからない「おばけ」に対して、「相手がどんなものか」を把握しようとする試みのようなもの。

 

相手が本物の超常的な存在なのか、あるいは自分の恐怖心が生み出した幻なのか。

 

正体を知ることで「改善策」がたてられるだけでなく、「なんだ、そんなことだったのか」と不安が安心へと変わる可能性も大いにあります。「これなら対策が立てられるな」と。

 

本書では「記憶」にスポットを当てることでそれを可能にしようとしているわけです。

 

実際の行動は?

 

「正体を知ってしまえば大したことはない」ではありませんが、本書を読むといかに記憶というものがいい加減なものなのかということと、それに対してできることは驚くほどシンプルなことだ、ということがよくわかります。

 

「具体的なノウハウ」というよりは「記憶の仕組みについて知る」ということの方がこの本にとっては重要かもしれません。

 

もちろん、読んだのち全く行動を起こさなければ変化は小さいものとなってしまうしれませんが……

 

全体を通して読んでみると理屈として納得できる部分が多く、読んでよかったなぁと思える一冊でした。