どんぐり宣言!!

本の書評などなどなど。。。

【書評】漫画版 もう「いい人」になるのはやめなさい!

 実際に読んだので感想を。 

 

漫画 もう「いい人」になるのはやめなさい!

うげっぱ KADOKAWA 2018-03-02
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by ヨメレバ

猟奇的な表紙に惹かれて

馴染みの本屋さんでふらふらと棚を見ていると飛び込んできました。

 

この猟奇的な表紙が(笑)

 

漫画ということでカバーがかかっていたので、気になり即購入。

 

では実際に読んでみての書評・感想を。

 

著者と元になった本

 

完全に表紙を見ての購入だったので、前情報は何もなし。

 

調べてみるとどうやら元となる本があるようで。 

もう「いい人」になるのはやめなさい! (中経の文庫)

潮凪洋介 KADOKAWA 2015-11-13
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by ヨメレバ

同タイトル。KADOKAWAより文庫本として発売されています。

 

漫画版は何が違う??

 

文庫版の方は未読のため比較することはできませんが、ただ一つ言えるのは「この本がほとんど漫画のみだ」ということ。

 

「ビジネス書×漫画」という本はこれまでに何冊か読みましたが、ここまで漫画に寄っている作品は初めてでした。

 

最近でいうと、「君たちはどう生きるか」の漫画版が発売されましたが漫画の分量としてはあんな感じ。

 

9割漫画、章の間に文章ページが多少、というイメージですね。

 

そして「漫画寄り」であることは内容や絵に関しても言えます。

 

ストーリー重視

読んでいて「ストーリーが重視されている」ということが強く感じられました。

 

例えば自己啓発書の「7つの習慣」や有名実業家の経営論を漫画版にしたものだと、

 

その教え

 

が前面に押し出されています。

 

つまりストーリーやキャラクターは「おまけ的要素」。

 

主人公が何かうまくいかなくて、それを教える誰かが現れて。。。

 

というパターンでその内容が語られます。

 

しかしこの本(マンガ)はそうではありませんでした。

 

「主人公がぶつかっていく現実、思わぬトラブル、そして彼の中で渦巻く憎悪や焦り。。。」

 

読んでいるとストーリー自体にとても引き込まれます。

 

ブラックな内容も

表紙からも伝わってきますが、全体的に「ややブラック」な内容も。

 

「ブラック」というと少し曖昧ですが、非合法的・反社会的という意味ではもちろんありません(笑)

 

人と関わる中で、しっかりと自分の意見を主張すること。

 

場合によっては「相手の都合よりも自分を優先していい」ということです。

 

「きれいごと」を捨てる、というイメージとも近いでしょうか。

 

ストレスの多い社会において「自分らしく」生きるには。

 

この漫画には「現代人のテーマ」ともいえるべき生き方の指針、それに対する著者の「きれいごとではない」メッセージが詰まっていました。

 

第三の場所を持て

 

また本書の中で強く印象に残ったのは「第三の場所」を持つということ。

 

「仕事は仕事」と割り切ってしまってもいい。

 

そのうえで、「自分らしく生きられる」場所を用意しようということ。

 

サークル活動、ツイッター、同好会。。。

 

どのような形でも、「ここなら本当の自分をさらけ出せる」という条件さえあればOK。

 

これは「自分を変える」という目的においても即効性が高いと感じました。

 

「自分を変えたい」と考える人は少なくない。しかし「今いる環境」に変化をつけることって、案外難しいですよね。

 

「笑顔で接する」ということが大事だとわかっていても。

 

「相手を許す」ということが大切だとわかっていても。

 

これまで気づいてきた人に対していきなりはハードルが高い。

 

なんとなくいつものように「イライラ」してしまったり、不愛想に接してしまったり。

 

あるいは気を遣って、嫌なことを言われても笑ってごまかしたり。

 

「相手を変えるのは難しい。だから自分を変えよう」と言われても。

 

「相手との関係性」がすでに出来上がってしまっている場合、そこには必ず「これまでの出来事」がついて回ります。

 

相手もそうだし、自分もそう。

 

「出来上がっている関係性」の上では、自分さえも変えるのは難しい。

 

だからこそ「新しい場所」に踏み出してみる。新しい人と新しい関係を築いてみる。

 

特に「仕事以外」の場所で。

 

さらに言うと「好き」や「楽しい」が共有できる場所が良いですね。

 

そうすると、「円滑なコミュニケーション」のハードルがグッと下がります。

 

「初めて知り合う人と話すのが苦手」という方。僕もそうなんですが、実はそれは「コミュニケーション能力」の問題ではない場合があります。

 

その原因というのが、「そもそも話すことがない」というもの(笑)

 

ものすごく単純な理由ですが、思い当たる節がある人も多いのではないでしょうか。

 

自分が好きなものであれば、話しても話しても話は尽きません。

 

相手の話を聞くのも楽しい。

 

そうやって「仲良くなることのハードルが低い」場所に出向いていく。「自分の居場所」を作っていく。

 

この漫画を読んで、このことの重要性について改めて考えました。

 

全体を通しての感想

「一冊の漫画」を読み終えた、という感覚。

 

内容的にも絵柄的にも。

 

読んでいる時、その絵柄から少し「デスノート」をイメージしました(笑)

 

あるいは「SF」の短編漫画を読んでいるような。

 

ストーリー的に東野圭吾の「変身」を連想する部分も。

 

あっという間に読んでしまいました。

 

「自己啓発書に抵抗あり」という方にもおすすめできる一冊。