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【書評】速読日本一が教える すごい読書術【おすすめ読書術本】

実際に読んでみたので感想を。

 

 

速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド

角田 和将 ダイヤモンド社 2018-03-15
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by ヨメレバ

 

速読と読書術

 

速読という言葉が流行り、メディアで取り上げられ、怪しげな手法が目立つようになり、衰退し。。

 

最近では「読書術」という言葉が注目されるようになりました。

 

読書術の主眼は「速く読むではなく身になる読書をすること。

 

つまりポイントは「読んだ本をどのように活かすか?」です。

 

では早速「すごい読書術」がどのような内容かを見ていきます。

 

速読手法についてもあるが

 

著者は角田 和将さん。

 

「速読日本一」という経験を持っており、著書にはだいたいその文言が書かれています。

 

しかしこの本のタイトルは「速読術」。ですので速読はメインではありません。

 

が、速読に関する内容についても書かれています。

 

速読は「非科学的」

 

内容で非常に驚いたのは「速読は科学的に不可能」という科学的な結果を、本書の中で取り上げられていたこと。

 

著者自身が提唱されているわけではなく、実際にそのような結果がある科学雑誌が元で話題になりました。

 

研究元はカルフォルニア大学。

 

「Psychological Science in the Public Interest」という科学雑誌にその結果報告が載せられました。

 

速読に関する話なので、こういった本の中で取り上げられてもおかしくない内容ではありますが。。。

 

しかし、実際にこの研究結果の話を持ち出す速読本・読書術の本は初めて見ました(笑)

 

基本的には「速読なんて不可能」と言い切っている実験結果ですからね(笑)

 

本書ではその記事に対して、「遅く読むことのデメリット」をあげ反論しています。

 

このあたりは実際に本書の説明を見ていただければと。

 

追記

 

この本を読んだのち、以前読んだことはありましたが、た該当の「速読は科学的に不可能」という記事を読んでみました。

 

タイトルは「速読は科学的に不可能と証明された」としているネット記事が多いですが、厳密に研究成果を読むといくつかのことに気が付きました。

 

まず、主旨は「目の動きを速くすることは、読書のスピードを上げることにはつながらない」ということ。

 

そしてそのうえで「読解力を上げることは重要」ということであったり、「重要な部分を見分ける能力は実際に役に立つ」ということも指摘しています。

 

つまり「完全なる速読全否定」というわけではないようです。

 

「目の動きが速くする≠読書スピードが上がる」ということを指摘した記事でした。

 

では以下、「すごい読書術」の内容に戻ります。

 

本書の主眼

 

では本書の「主眼」について。

 

速読ではなく「読書術」。

 

冒頭にも書いた通り、「読んだ本を自分の身になるものにする」という内容ですね。

 

このことに関して、著者は図解も交え論理的に解説しています。

 

初めてこの方の速読本を読んだ時も思いましたが、この方は「仕組み」を説明するのが非常にうまい。

 

速読とは?

読書術とは?

そもそも読書ってなんのためにするの?

 

こういったことに対して、一つ一つ段階を追って説明する。

 

だからこそ

 

なるほど。だから読書が役に立つのか。

 

ということや、

 

じゃあ実際に何に力を入れて読めばいいのか

 

ということがわかる。

 

頭がいい、というか理路整然とした説明がうまいというか。

 

今回の本でも腑に落ちる部分が多々ありました。

 

2つのポイント

 

個人的に「ここが(内容の)核だな」と感じたのは、以下の二つ。

 

行動のイメージをつかむ

 

行動のイメージをつかむ。

 

これは読書によって得られる「行動のイメージ」です。

 

著者はビジネス書・自己啓発本を「ゲームの攻略本」にたとえています。

 

ゲームの攻略本は、読むと実際のゲームの様子がわかります。

 

どのように進んでいけばいいかということも。

 

「ここをこうして、ああして」。

 

行動のイメージが掴めるわけです。

 

行動のイメージが湧くとどうなるか。

 

それをやってみたいという意欲が湧いたり」、「未知のことに対する不安が減る」というメリットがあります。

 

一つ目の「意欲が湧く」という点について。

 

これは僕自身にも経験があります。

 

たとえば特に行きたい場所ではないけれど、観光地のガイドブックを見ていた時。

 

しばらく見ていると、非常にその土地に行きたくなったり、興味が湧いたりします。

 

その時見ていたのは、確か群馬・茨城あたりのガイドブックだったのですが笑

 

正直もともとあまり興味はなかったというか、、(2県にお住いの方、すみません、、)

 

ただ眺めるだけでもその土地に興味が湧いたり、行ってみたくなったりする。

 

またビジネス書でも同様の経験があります。

 

僕がその時読んでいたのは、「対人関係で生じる、不愉快さをどうクリアするか?」という内容のものでした。

 

読み終えるとどう思ったか。

 

「嫌なこと、早よ来い。」

 

そう思いました笑

 

早速実践してみたくなったわけですね。

 

ただ、そういう時に限って人間関係が円滑に進むわけですが笑

 

また例えの通り、攻略本でもいいと思います。

 

実際にゲームの攻略本やCMを見ていると「やりたくなった」という経験。

 

ゲーム派の方は少なくないのではないでしょうか笑

 

こうした事前に「それに関するもの」に触れておくと、その方面に関心や意欲が生まれます。

 

そして、「未知のものへの不安」も減ります。

 

観光に行く際に全く何も知らずに行くのと、ガイドブックを事前に見ておくこと。

 

この二つの違いを比べると明らかです。

 

不安になると「行動」しにくくなります。

 

今までやったことがないこと、新しいことならなおさらです。

 

だからこそ「疑似体験」をしておく。

 

ビジネス書なり自己啓発本なりでは「人生でぶち当たる困難」に関して、著者の経験談・乗り越え方が語られます。

 

これを知っておくと、何らかの「困難」に立ち向かうハードルが低くなるということですね。

 

もちろん、困難は嫌ですけどね笑

 

ただちょっとした「人と朗らかにコミュニーケーションをとる」とか、「考えの合わない人とも優しさを持って接する」とか。

 

身近だけれど、自分にとっては「未知」。(もちろん普段からできている方は未知ではありませんが汗)

 

そういったことに対して「ビジネス書・自己啓発書」が役立つ意味がよくわかります。

 

本書ではまずこのように「行動のイメージを掴む」ということが、読書(ビジネス書・自己啓発書)のメリットだと挙げています。

 

 

知識の再構築

そしてもう一つの肝が「知識の再構築」。

 

ビジネス書や自己啓発書は読むことが目的ではありません。

 

読むことで得られる変化が目的なわけです。

 

例えば自己啓発書の名著として、「人を動かす」や「7つの習慣」などがありますね。

 

会社や上司から「この本をいついつまでに読むように」と言われてしまったら、読み終えること自体も目的になりえます(笑)

 

ただ基本的にはそうではない。

 

読んだうえで「自分の中に何らかの変化が生まれる」。

 

そしてその内面の変化が「行動の変化につながる」。

 

それから行動の変化が「人生の変化につながる」。

 

つまり、目的は「よりよい人生を築くこと」にあるわけです。

 

本を読みました。

人生がよりよい方へと変わりました。

 

この「↓」の部分において大事なことが何か?を解いたのが一般的な「読書術」でありこの、「すごい読書術」でもあります。

 

そのために必要なことの一つが「本を読んだら行動すること」。

 

読書が「行動」につながるのは、先ほど書いた「行動のイメージを掴む」ということが重要なポイントになります。

 

そして「知識の再構築」。

 

これは「本の内容をそのまま覚えるのではなく、自分のこととして変化させる」ということです。

 

例えば「人を動かす」では「相手の自己重要感を満たすことが大切」ということが書かれています。

 

これを「へー。自己重要感ね。これが大事なわけね」パタン。

 

と、本を閉じてしまっては意味がないわけです(笑)

 

「相手の自己重要感を満たせ」と書かれていたら、じゃあこの知識を自分ならどう使うかを考える必要があります。

 

「人を動かす」は基本的に「仕事上の対人関係をよくする」ためのヒントが詰まった一冊。

 

そのヒントが多くの人に支持されたために名著と呼ばれているわけです。

 

しかしもしあなたの「仕事上の人間関係」が良い方へ変化しなければ、どんなに素晴らしいことが書かれてあったとしても全くの無価値。

 

「相手の自己重要感を満たす」ということの重要性を理解する。

「実際の行動をイメージする」

(誰の自己重要感を満たすか、その際どのような言葉をかけるのが自然か)

実際に行動に起こす

(いつも怒鳴っている相手に対して、感謝や労をねぎらう言葉をさりげなくかけてみる。)

実際にどのような変化が現れたか振り返る。(すぐに変化が現れずとも続けてみる)

再度、本に戻り、得られた結果や行動が内容に沿っているかをチェックする。

 

 

など。

 

書き上げてみるとこのようなステップが考えられます。

 

つまり「本は読んだらゴール」ではなく「本は読み終えたところからがスタート」ということです。

 

本書ではもっと具体的に「本の内容を自分の状況にあてはめ、変化を促す」方法論が書かれています。

 

その中には「本の内容よりも、むしろ本を読みそこから派生して自分が考えた独自のことの方が重要だ」とするような内容も。

 

この部分が、個人的には最も参考になる、「確かにそうだ!」と発見のある内容でした。

 

こういった内容に興味がある人は読んで損の無い内容です。

 

全体を通しての感想

読みやすく、理解しやすい内容です。

 

また改めて「本⇒自分の変化」までの流れを意識することができたので、読んでよかったなと思える一冊でした。

 

特に僕は多くの本を読む立場にあるので、読んだ内容をしっかりと咀嚼し、自分の中での価値へと変化させていきたい。。。

 

ますます「読書」の魅力を感じた一冊となりました。