実際に読んで見たので感想を。
この本の特徴
この本を特徴を3つにまとめます。
1 綺麗で読みやすい漫画版
2 怒涛の48の基本
3 どこまで素直になれるか
では一つ一つ見ていきます。
綺麗で読みやすい漫画版
この本は同タイトルのベストセラービジネス書を漫画版にしたもの。
最近、こういった「漫画版」を読む機会が増えてきたました。
実際に書店に並ぶ漫画版のビジネス書が増えてきたからです。
「君たちはどう生きるか?」の成功がやはり大きいのでしょう。
他の漫画版と比較して読むと、この漫画版は「絵とストーリーの質が高い」と感じました。
漫画部分が大半でありながら、しっかりと「原著」の内容を抑えています。
また変なストーリー性やキャラづけを行おうとしていないのも、違和感なく読めて非常に好印象でした。
何冊か漫画版を読んできた人にとっては、まずこの「漫画部分の質の高さ」を感じられると思います。
怒涛の48の基本
内容の中心は「エリートが大事にする48の基本」。
著者が、ハーバードビジネススクールや外資系の企業で働いた経験が元になっています。
一つ一つの行動は本当に基本的なこと。
しかしその基本が「いかにできるビジネスマン」の根幹を支えているかがよく分かります。
「仕事ができる=基本的なことを疎かにしない」が納得できる内容でした。
僕が特に参考になると感じたのは、「コミュニュケーション」と「時間管理」の部分。
コミュニュケーションでは「いかに相手に関心を持って接するか?」の重要性が説かれています。
そのために、
「意図的に口に出すことで、相手の名前を覚える」
「相手と印象的な場を共有する」
「出身地とバックグラウンドについて質問する」
など「これ」と頭に入れておけば、すぐに実践できるシンプルな教えばかりでした。
時間管理では「この基本を抑えておけば、時間に余裕が生まれる」というコツが満載。
「朝一番の時間を有効活用するために、前日をうまく活用する」ことなど。
こちらも「これ」と頭に入れておけば、今日・明日から実践できる内容でした。
こういったポイントが48紹介されます。
どれもシンプルで実践しやすいと感じましたがなんせ48。
漫画部分ではどんどん新しいコツが紹介されていくので、その部分が非常に面白かったです笑
シナリオがテンポよく進んでいくので、どんどん読めてしまうと言いますか。
ただ、これを知るだけで終わらせるのはやはりもったいない。
初読の際は、話のテンポの良さに任せてざっと読む。
二読目以降は一つ一つのコツを実践に移していく。
漫画版なので、何度も繰り返し読めます。
「基本48のコツ」という内容が、この「漫画版」というシステムに非常にマッチしていると感じました。
どこまで素直になれるか
そして重要なのは「この基本をどこまで素直に実践できるか?」です。
個人的には、対人関係部分がやはりネックになるかなと。
相手に興味を持とうと思っても、なかなかうまくいかないことも少なくないからです。
また相手とコミュニュケーションを取る、ということは自分だけではうまくいかないことももちろんあります。
自分半分、相手半分。
自分が積極的に働きかけても、思うような反応が返ってこないこともあるでしょう。
このあたりが「愚直に続けられるかどうか?」の障害にもなりうるなと感じました。
もちろんこれは、この本の教えに限ったことでははありません。
しかし、「対人関係以外」の部分は自分がどこまで素直に実践するかだけ。
どこまで「几帳面に」「丁寧に」一つ一つの基本をこなしていくかだけです。
ですので、このあたりは非常に実践しやすいと感じました。
体調管理から、資料の作成まで。
「仕事ができる」人に共通する「余裕や自信」が、日常的な配慮から生まれていることがよくわかる一冊でした。
最近読んだ中では、この本もおすすめです↓
こちらは「コミュニケーション」に特化した内容ですが、「人を喜ばせる」ということはいかに成果につながるかがよく分かる一冊でした。