TOEIC&プログラミング独学と書評

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【書評】人生を変えるドラッカー【ドラッカーおすすめ本】

ドラッカーに興味を持ち、さまざまなドラッカー関連本を読んでいます。

 

ドラッカーは著作も多く、またその人気から関連の書籍も多く発売されています。

 

そのどれもが「ドラッカーの思考を学べる」わけですが、一つ一つの本はどれもが独立した内容。

 

読んだ後、特徴をまとめ、どの本がどういった内容か、どういった人のニーズに応えられるか?の比較参考になればと考えています。

 

今回は「人生変えるドラッカー」。

 

 

 

では早速、この本の特徴を見ていきます。

 

 

 

 

 

1「経営者の条件」が学べるオリジナル小説

 

大きな特徴は「これが小説であること」です。

 

またドラッカーの逸話を小説仕立てにしたもの、などではなく「完全オリジナルストーリー」。

 

舞台は現代の日本・北海道。

 

ドラッカーの読書会が行われ、そこにさまざまな職業・立場の人が集まります。

 

取り上げられる題材は、ドラッカーの代表作「経営者の条件」。

 

人々はドラッカーの著作から学んだことを実生活に生かし、その働き方・人生を変えていきます。

 

次の特徴として、詳しく登場人物やストーリーについてみていきましょう。

 

2主なストーリー・登場人物

 

登場人物は4つのグループに分かれています。

 

1研修会社・ポテンシャル。

2広告代理店・フレッシュエージェンシー

3新しくできたカフェ・カフェプレミアン

4ドラッカー読書会主催・リザルト塾

 

1研修会社・ポテンシャル

 

まずは研修会社、ポテンシャルについて。

 

「地元・北海道の人々の『働く』のポテンシャルを高めたい」という理念を持った研修会社です。

 

メインの登場人物はOLの青柳優子。

 

信頼する社長との人間関係がギクシャクしてしまったことを機にドラッカーの読書会に参加します。

 

その後ポテンシャルは、メインの取引先からの契約を打ち切られてしまったことを原因に倒産の危機に。

 

多くの社員が会社から去っていく中、青柳は「ドラッカーの教え」を元に、会社再興の道を探ります。

 

2広告代理店・フレッシュエージェンシー

 

メインの登場人物は杉並柊介。

 

元々は制作を行っていたものの、数年前から営業として働いています。

 

優しい性格で気配りができますが営業成績はイマイチ。

 

同期のトップ営業マンと比較し、自分の力不足を情けなく思っています。

 

そんな自分の働き方を、ドラッカーを学ぶことで変えたいと考え読書会に参加します。

 

3新しくできたカフェ・カフェプレミアン

 

長年の夢だった「ゆったりと読書ができるカフェ」を開くことができたオーナー・堀川徹がメインの登場人物です。

 

カフェ開業の夢は叶ったものの、資金繰りの苦労・売上のストレスは絶えず……

 

妻や娘とも気持ちがすれ違ってしまいます。

 

ドラッカーの教えで、夢と現実の調和を図ります。

 

4ドラッカー読書会主催・リザルト塾

 

メインの登場人物は学習塾の塾長・東堂久志。

 

ドラッカー読書会の主催者です。

 

その参加者にリザルト塾に通う高校生の姿も。

 

ドラッカーの読書会を通して、「働き方・生き方・学び方」の意見交換を行います。

 

全体を通しての感想

 

ではここからは本書を読んで見た感想を。

 

僕は手元に「経営者の条件」があったので、それと比較しながら読みました。

 

本書を読んでみて感じたのは「小説色が強い」ということ。

 

ドラッカーの内容に触れている部分、学べる部分はもちろんあります。

 

しかしどちらかというと、ストーリー部分に重きが置かれているように感じました。

 

登場人物がドラッカーの教えを実践しつつ、それぞれの働き方を模索します。

 

またどの人物も大きな危機に直面しており、ストーリーがドラマチックに展開していきます。

 

「人生を変える」の疑似体験

 

本書のポイントはやはり「疑似体験」にあるのではないでしょうか。

 

それぞれの人物の、それぞれの働き方。

 

ドラッカーの教えは非常に実践的であると言われます。

 

本人も「理論よりも実践」を重んじた人です。

 

そのような考えを、実生活に生かすとどうなるのか。

 

この本では「小説を読む」という行為でその疑似体験ができます。

 

全体を通して

 

思った以上に「登場人物たちのストーリー」がメインでした。

 

そのため、「ドラッカーの提唱する内容を学ぶ」ということに関しては、この本単体ではやや物足りない印象です。

 

ただ、「ドラッカーを現実の仕事・働き方に持ち込むとどうなるだろう?」という疑似体験ができるのは、ドラッカーのオリジナルの著作にはない強みだと感じました。

 

ドラッカーの考え自体は別の本で学び、その考えを「自分たちの働き方に置き換える」というステップでこの本を読むのが良さそうです。