堀江貴文・西野亮廣共著「バカと付き合うな」、読ませて頂きました。
先日自分なりに書評を書いてみたのですが。。。
圧倒的あまりうまくまとめられなかった感( ;∀;)
というわけで今回は、「ここにグッと来た!」というポイントを厳選してお届け。
「買おうかな、どうしようかな~」と迷っている人。
「買っちゃったけど、読もうかな、どうしようかな~」と迷っている人。
「読んじゃったけど、どうしようかな~」と迷っている(?)人。
そんな方の参考になればと思います。
↑今回書評するのはこの本です!
ここにグッと来た!西野亮廣さん編
まずはお笑い芸人であり、最近マルチな活動と過激な発言で話題の西野亮廣さんから。
最近は相方の梶原さんの方が、ユーチューバーとして活動を始められた、ということで話題になっていますね。
南海キャンディーズの山里亮太さんはそのことに対し、「お前らコンビは何かしら革命を起こしたがるな!」と突っ込んでいました。w
では個人的にグッと来た話をまとめてみます。
キングコングはこうして売れた!
まず、個人的にグッと来たのは、「お笑いコンビ・キングコングはこうして売れた!」という話。
実際に西野さんが「短い期間(1年)で売れるには?」という問いに対し、実行し、結果を残されたことを書いています。
ここから学べることは「周りの分析」と、それから「自分は違う方を選ぶ」という点。
「周りの9人がこうしている、だから自分は別の方法を選ぶ」という視点。
考え方のみを取り出すと、ややありきたりな感もありますが、具体的な話(キングコングがどのようにして売れたか)で読むと、非常に面白く読めました。
自分が老害にならないためのシステム
続いて面白いなと思ったのは、「自分が老害にならないためには?」という話。
西野さんは現在38歳。この年齢で「上の世代が邪魔だ」ではなく、「自分が下の世代を邪魔しないようにするには」という視点で話を展開しています。
気持ちが早いですね(笑)
また興味深いのはそのロジック。
西野さんは自分が老害にならないためには「精神論」は役に立たない、と語っています。
では何が必要か?
その打開策として彼は「システムが必要だ」と述べています。
年齢によって精神状態が変わっていき、それでも「俺は若いんだ」と無理をすれば、下の世代に迷惑をかけてしまう。
だから「システム」、年齢を重ねた自分でも面白がることができる仕組みを、西野さんは38歳の段階ですでに考えられているとか。
ここにグッと来た!堀江貴文さん編
内容が一つの方向を向いていること
堀江さんの話を読んでいて「面白いなぁ」と感じたのは、内容が一つの方向を向いていることです。
本のつくり上、話は項目ごとに分かれているんだけれど、その中には堀江さんの一つの主張が通っているというか。
大きな主張の一つは「今、自分のやりたいようにやれ」というもの。
これに対して、まず僕は否定的な考えを持って受け取りました。
「そうはいっても、やりたいようにできることばかりじゃない!」と。
しかし、読み進めたのち、ふとこのようなことを思いました。
堀江さんがここまで一貫して、しかもしつこいくらいに「今、自分のやりたいように」を強調するのはなぜか。
そこでようやく、「もしかして。。。」と思う考えが浮かびました。
何度も「今、自分のやりたいように」をあらゆる具体例をあげて述べているのは、それだけ、「今、自分のやりたいように」がないがしろにされやすいものだから、ではないか?
これは今(もしくはこれまで)の時代に、結局そういう風潮が強く残っているからではないでしょうか。
堀江さんの視点からすると、まだまだ大半の人は、「過去」と「未来」への意識が強く、「今」がないがしろにされている。
「これまでできなかった」から、今もできない。
「これからに備えないといけない」から今はできない。
このような考え方が意識せずとも、デフォルトの考え方になっている。
だからこそ、堀江さんは、そういった風潮を感じるたびに(もしくはそういう読者層に向けて書くたびに)、とにかく「今、自分のやりたいように」と。
また本書に直接書かれているわけではありませんが、堀江さんのやりたいようにというのは「本当にやりたいこと」を問われているように思います。
「ちょっとやってみようかな」
↓
「うまくいかないことがでてきた」
↓
「やーめた」
というような流れではなく、「どうしてもこれがやりたいんだ!」というようなこと。
「将来が不安だから」や「(過去を振り返って)自分はこれくらいだろう」ではなく。
まとめ
「バカと付き合うな」を読んで、「なんかめっちゃええ感じやん!」と思ったので、その部分をまとめようと思ったのですが。
とりだしてみると、「あれ、よくビジネス書とかで言われとることっぽいな」という感じに。
そう考えると、この本の読みどころはむしろ、「具体的なエピソード」であったり、「その主張を積み上げる理屈」の部分に読み応えがあるのでは、と。
西野さんが言う、「他の人と違うこと」には、やはり彼らしい説得力があり、
堀江さんが言う「今、自分がやりたいように」は単に、「好き勝手やればいい」という以上の重みがあります。
一回読んで、少し自分の中で「で、これはいったいどういう理屈だ??」というのを考えると、どんどん内容の面白さが増していく印象を受けました。
一読目は結構あっさり読めてしまうので、購入したかたには二読目と、一回自分の中で彼らが主張していることを掘り下げてみることを、個人的にはおすすめしたいところ。
今回はそんなような感じです。